降旗節雄・岩田弘 対談
現代資本主義と宇野経済学
『情況』2001年7月号より
1.1 何が戦後高度成長を推進したのか
● 宇野理論で現代資本主義をどうみるか
● 宇野恐慌論、それは普遍命題を含むか
● 現代資本主義、それは何を起点とするか
● 敗戦国の高度成長、帝国主義は意味を失ったのか
● 戦勝国の停滞、植民地は重荷となったのか
● 日本企業の過当競争、それは戦後高度成長にどんな役割を演じたのか
1.2 日本資本主義は大不況に突入したのか
● 「日本株式会社」の企業社会主義、大蔵・通産省の官僚社会主義はどうなったのか
● フォーディズムは終末期を迎えているのか
● フォーディズムは実際に機能したのか
● IMFはケインズ政策のための管理通貨体制か
● フォーディズムはどんな役割を演じたのか
● 戦時生産力は戦後に何を残したか
● 日本資本主義は大不況期に突入したのか
● 金融資産バブル、それはどこから来てどこに向うか
1.3 どこへ向うか、アメリカ金融資産バブル
● 金決済停止後のドル体制、それはどんなシナリオを演じたのか
● クラッシュか、ノーブレーキか、アメリカ金融資産バブル
● ついにクラッシュしたドットコム・バブル、それは何を予告するか
2.1 IT革命、それは何を革命するのか
● 生産の革命か、流通の革命か
● 世界の製造基地としての中国・アジアの台頭
● インターネットと情報化社会、それはどこへ向うか
2.2情報化社会、それは資本主義の究極形態か
● 資本主義と共同体、国家、土地所有
● 情報化社会による共同体の解体、それは資本主義の究極形態か
● 共同体の再生か、個人のアソシエーションか
3.1 生体システムへの接近とポスト資本主義
● IT革命、それは生体システムへの接近を意味するか
● 言語的情報系としての生体システム
● IT革命は自覚的共同体を準備しうるか
3.2 20世紀をどう総括するか
● 労働過程の共同性と職場・工場委員会型労働者組織
● 職場・工場委員会型労働者組織とマルクス主義の革命党
● 「パリ・コミューン」と「兵士・労働者ソヴェト」、それはどう違うか
● 地域コミュニティ運動は何を目指すか
● 現代資本主義は政策的改良の対象となりうるか
● 21世紀に何を残すか